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ものづくり 光・レーザー技術 後編

ものづくり 光・レーザー技術 後編

2017年04月14日

Photonix 2017 展示会[ものレポvol.1-2]

[レーザ3D積層造形装置]

ドイツの工作機械・レーザー加工機メーカー「トルンプ株式会社」のブースでは、3D積層造形装置「TruPrint1000」の
加工実演が目を引いていました。

この装置では、金属のパウダーを一層ずつレーザーで焼結していくことで、1辺100mm以内の立体造形物を製造します。
3D積層造形では機械加工では不可能な入り組んだ形状を実現できるのが特徴です。現在のところ精度は0.2mm程度。
まずは歯のかぶせ物での実用化が期待されているとのことです。





[ビームプロファイル制御機能付き光学ヘッド]

続いてレーザー発振器をメイドインジャパンで開発されている古河電工(古河電気工業株式会社)のブースを訪問。
現在古河電工製では、シングルモードのファイバーレーザーが300W/500W、マルチモードでは最大6kWまでの国産レーザー発振器を
実現されたとのことです。国産勢の今後に期待したいと思います。

さらに画期的なビームプロファイル制御機能付きの光学ヘッドが展示されていました。こちらも後日詳しく解説します。





[レーザーアブレーションの展示も]

澁谷工業ブースでは、レーザーアブレーションの実演を拝見しました。レーザーアブレーションは、レーザーで金属を蒸発させて
蒸着等の加工を行う技術です。同社はこれを短パルスレーザ+ガルバノスキャナの組み合わせで、特殊素材に熱影響の少ない加工を
実現しました。実演では厚さ25ミクロンのポリイミドフィルムのダレのない切断加工を行いました。

[来年は12月、幕張メッセで開催]

これまで、この展示会は毎年4月に開催されていましたが、東京オリンピックの関係で、次回は2018年12月、会場も幕張メッセに
移動するとのことです。また日本メーカーの新しい技術が見られると思うと今から楽しみです。

以上、「ものレポ」リポーターの新開でした。

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