ものづくりブログ
ものづくり モールド加工

ものづくり モールド加工

2017年03月25日

モールド加工のものづくりが日本からなくならないように

モールド加工という加工技術があります。プラスチックなど、熱可塑性(加熱することで柔らかくなり、加工しやすくなる性質)の高い素材を加工するときに使われる方法のひとつで、加熱して柔らかくした素材を金型に注入し、その金型を冷やして固めて形を作る技術です。

この方法でものづくりを行うと、ほぼすべての工程を自動化でき、人的コストをあまりかけずに大量にモノを生産できるようになります。日用品など、安く大量に生産したいものに向いた加工技術ですね。

モールド加工でものづくりをする際、その根幹となるのは注入する金型の製作です。金型の出来が製品の出来を左右すると言ってもいいでしょう。

日本は比較的、この金型製作を得意分野としてきました。しかし現在は、あまり「得意である」と言える状況ではなくなってきています。

というのが、金型製作そのものが機械化・自動化されるようになってきたからです。

そのため、現在は日本国内のものづくり会社でも、企画や3Dモデリング、サンプルの製作までは日本国内でやるけれども、その先の金型製作や製品の量産は海外の工場で行うというところが多くあります。

また、中には企画の段階から海外で行い、日本国内で行うことはほとんどないというケースも。

ここまでやってくると、モールド加工で行うものづくり自体が日本からいつかなくなってしまうのではないか、という危惧さえ感じます。

  • 日用品

    日用品

  • キーボード

    キーボード

しかし、この点についてはもう少し楽観的に考えていいのでは、という気もします。

『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』(クリス・アンダーソン著)という本があります。CADや3Dプリンターの登場などにより、
個人でも比較的簡単にものづくりができる時代がやってきたこと、個人で作ったものがSNSなどを通じて社会を変えていく可能性を
持っていることなどを論じた本です。

このあとがきで、クリス・アンダーソンは、以下のようなことを指摘しています。

・個人でのものづくりが簡単にできるようになると、製造業への参入障壁は低くなる

・ものづくりの自動化は、製品全体に占める人件費の割合を低くする。つまり、人件費が高いかどうかは大きな問題にならなくなる

・いかにニッチなニーズをキャッチし、クリエイティブなものづくりをするかが重要になってくる

そしてこれらの点から、将来的には製造業は先進国へとまた戻っていくのではないかと予想を立てています。

もしこの予想が当たるのであれば、日本にもやがてまたものづくりの波が戻ってくるのではないでしょうか。

もちろんそうなるためには、私たちもクリエイティブなものづくりができるよう、柔軟な発想とアイデア力をつけておかないといけないでしょう。
モールド加工を例に話すなら、金型製作は外国に委ねたとしても、最低限最初の企画段階などは私たちでちゃんとできるようにしておきたいもの
ですね。

  • メカ部品

    メカ部品

  • チューブ

    チューブ

部品加工・試作・装置・ものづくり
の相談・見積り歓迎!