ものづくりブログ
量産型のものづくり

量産型のものづくり

2017年02月21日

ニッチなニーズに注目し、量産型のものづくりからの脱却を

ものづくりにおいて非常に大きな要素のひとつに「量産ができるかどうか」というものがあります。

どんな素晴らしいものを作っても、少量しか生産できなければ、どうしても単価は高くならざるを得ません。
一般的に、単価が高くなると売れにくくなります。ここ何年もの間続いていたデフレ傾向の中では、なおさらです。

ですから、ものづくりにおいては、量産できて単価を下げ、売れやすくできるかどうかが大きな要素のひとつになっていたわけです。

しかし、この傾向が近年変わりつつあります。

ロングテールという売り方があります。この売り方は、量産してたくさん売れる主力商品だけでなく、
あまり出ないけれどもニッチなニーズがある商品もそろえて、ニッチなニーズもすくい上げて販売していこうという売り方です。

ところが、この「ニッチなニーズ」がくせものです。ニッチなニーズですから、当然、大きな需要があるわけではありません。
つまり、大量に売れるものではないのです。そういうものを作ろうとすると、必然的に小ロット生産になり、単価も上がりがちになります。

つまり、ロングテールに対応したものづくりをしようとするならば、今までやってきた量産のものづくりから大きな方向転換を
しなければいけないというわけなんですね。

もちろん、ロングテールの売り方が出てきたところで、主力はやはり売れ筋の量産品なのだから、
量産品を作り続けることが正解なのではないかという考え方もあるでしょう。

しかし、量産のものづくりは、ライバルが非常に多いというデメリットがあります。値下げ競争に巻き込まれやすくもなるので、
量産しても言うほど利益が上がらないというケースもあることでしょう。
海外に量産拠点を持ち、生産コストを安く抑えることができる規模の企業でなければ、この競争に勝つことは難しいのではないでしょうか。

このようなことから、私は、中小企業こそあえて量産から少しずつロングテールに対応した生産、
つまりニッチなニーズを汲み取った製品を少量生産する方法へと変わっていくことが必要だと考えています。

ただし、この「ニッチなニーズを汲み取る」というのは非常に難しいことです。
顧客との何気ない対話にも注意して耳を傾け、世間のトレンドに注目し、どんなニーズがあるのか考え、
試行錯誤を繰り返していかなければいけません。とにかく頭を使い、アンテナを張っておく必要が出てきます。

今まで、日本のものづくり企業は、職人的に黙々といいものを作っていればいいと考えているところが少なくありませんでした。
確かに、いいものを作ることはものづくりの基本です。しかしこれからは、これに加えて企画力・発想力・試作力がさらに重要になってきます。
企画力・発想力・試作力をつけ、ニッチなニーズを汲み上げるものづくりをできるよう、意識していきたいものです。

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