ものづくりブログ
AIで変わるものづくり&社会

AIで変わるものづくり&社会

2017年01月16日

最近、AI(人工知能)がどんどん進化してきています。

2016年は、AlphaGoという人工知能が、世界トップラクスの棋士イ・セドルに勝ったことがニュースになりました。

また、チャットボットといって、まるで生きている人のように自然にメッセージをやりとりすることができるAIプログラムも登場しています。

これらの最近のAIのすごいところは、自分で学習することができるということです。

昔のAIは、人間がプログラムした範囲内でしかものごとを考えることができませんでした。
しかし、今のAIは、自分で得たデータを整理し解析し、学習することができるのです。
AlphaGoも、いろんな対局を通じて、どんなときにはどんな手を打てばいいのかを自分で考え、判断しています。
ここまでくると、かなり人間に近くなってきたなという気がしますね。

ものづくりの現場にも、AIはどんどん入ってきています。AIを搭載した工業用ロボット抜きには成り立たない現場もあることでしょう。

私たちものづくり市場でも、AIはこれからも積極的に導入していく予定をしています。

しかしAIの導入や進化は、同時に、今まで人がやっていたことがどんどん機械に置き換わっていくことも意味しています。

たとえば、Pepperというロボットがあります。このロボットは、携帯電話会社のショップや、
観光案内所などで実際の接客にあたっています。
また、銀行の中には、ロビーの案内業務にPepperを導入しているところもあります。

昔はこれらの仕事は、すべて人がやっていたました。しかし、Pepperの登場により、この人たちの仕事はなくなっていきつつあります。

工業用ロボットも同じです。現場への導入がすすめば、作業員の数もかなり減らされることでしょう。当然、仕事がなくなる人たちも出てきます。

では、AIの登場により余ってしまった人員はどうしたらいいのでしょうか?

私は、AIの導入によって生じた余剰人員は、人間にしかできない仕事に集中するのがいいと考えています。

たとえば、確かに今でもPepperを使えば顧客対応のほとんどはできるでしょう。
しかし、人が出ていかなければどうしようもない、難しい顧客対応も中にはあるはずです。

また、ものづくりの場においても、クリエイティブなアイデア出しや経営に関する判断など、
人でなければできないことがあります。

こういった人ならではの仕事を行うことで、AIも人も共存し、より快適にものづくりや仕事ができる状況を作ることができるのではないでしょうか。

AIの進化と導入によって、ものづくりの現場も、仕事も、より大きくは社会制度もこれからどんどん変化していくことでしょう。
よりよい変化になるよう、期待してやみません。

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