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ものづくりの課題と解決策を考える(後編)

ものづくりの課題と解決策を考える(後編)

2024年07月31日

ものづくり市場公式ブログです。
前回に引き続き、ものづくり業界(製造業)の抱える課題と解決策について記します。

【前編の内容】
日々ものづくりに関わっていることで見えてきたものづくり業界・製造業における一般的な課題・解決策について
ご存知の方も多いと思いますが、わが国のものづくりは精密・精巧な加工で、品質に定評がある一方、さまざまな課題を抱えています。
・労働力不足(人手不足):人材を集めるにはものづくり業界のイメージアップが必要です。またシニア世代や外国人などの人材や、オートメーション化といった対策もあります。
・後継者不足:ものづくりノウハウの見える化といった対策が有効です。

ものづくり市場公式ブログ 「ものづくりの課題と解決策を考える(前編)」へのリンク

・コストの高騰

近年、大きな課題となっているのがコストの高騰・物価高です。
世界情勢や円高による影響で、ものづくりに欠かせない木材や金属といった素材、原油や電気など機械を稼働させるための価格が上がり、生産コストがかさんでいます。
これからさらに高騰する可能性もあり、油断はできません。
そして、人件費も高騰しています。
人材不足を補うためにも給与を上げる必要があります。
コストダウンのためには、使用する素材の種類や量の見直しが必須になってきます。
ただ企業努力のみでは難しい面がありますので、製品の価格を上げることも考えるべきでしょう。

・DX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れ

日本は海外に比べて、DX化が遅れています。
DX化はIoTやAI、ロボットなどを導入しデジタル化することです。
機械化すれば正確性や効率性を高め、従業員の負担も軽減できるため、ものづくりでも必要になるものです。
しかし上層部がシステムを理解していなかったり、コストがかかりすぎることなどから、日本では普及が遅れているのです。
まずはデジタル化への理解を深める必要があります。
そして導入しやすいサービスやツールを使い、少しずつ自動化させていくのが良いでしょう。

・競争力の低下

日本のものづくりは、国際市場での競争力が低下しているといわれています。
かつて日本のものづくりは品質が高く、非常に信頼されていました。
しかし低価格の海外メーカーが台頭してきたことにより、価格が高い日本製品は選ばれなくなってしまったのです。
価格が高くても付加価値があり、品質が良ければ売れるという概念は古くなっています。
コストをかけずに良いものを作ることが、競争力をアップさせるカギといえます。

ものづくりの課題は山積みのように見えますが、決してクリアできないものではありません。
ひとつずつでも構いませんので、解決策を実践していきましょう。

ものづくり市場では今後も日本のものづくり、世界のものづくりを支えていくべく、日々ものづくりに取り組んでいます。

金属加工(板金・切削・製缶)や樹脂加工といったものづくりのご相談は「ものづくり市場」にお寄せください。

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