ものづくりブログ
工場自動化に使われる産業用ロボットの概要と種類(後編)

工場自動化に使われる産業用ロボットの概要と種類(後編)

2024年07月18日

ものづくり市場公式ブログです。
前回の前編では、工場自動化に使われる産業用ロボットの概要やロボットの基本構成をお伝えしました。
今回の後編では、産業用ロボットの種類をメイントピックにいたします。

前編の内容:工場内での作業の自動化に使われるのが産業用ロボットです。組立・溶接といった、生産作業に直接関わる工程だけでなく、物品の搬送・検査、機械の洗浄など、さまざまな用途で活用されています。産業用ロボットは、マニピュレーター、ティーチングペンダント、コントローラーの基本構成を有しています。オペレーターがティーチペンダントからプログラムを入力し、その内容に従ってコントローラーが各パーツの出力を制御、そしてマニピュレーターによってティーチングの内容に沿った動作が実行されます。

ものづくり市場公式ブログ 「工場自動化に使われる産業用ロボットの概要と種類(前編)」へのリンク

■産業用ロボットの種類

近年、工場自動化(FA Factory Automation)に伴い活用が広がっている産業用ロボットの主な種類は以下の通りです。

・垂直多関節ロボット

いわゆるロボットアームと呼ばれる、人間の腕や手の動きを再現するロボットです。
複数の関節を持つため自由度の高い動作が可能で、組立・搬送・溶接など、幅広い用途に使われています。
その反面、振動による誤動作などの問題も起こりやすく、コントロールには精密性を求められます。

・スカラロボット

水平多関節ロボットで、部品のピックアップや組立に使用されます。
水平方向の高速移動が得意で、機械の剛性が高いので、部品の押し込みや圧入作業にも向いています。

・直交ロボット

単独のスライド機構を直交するように組み合わせたロボットです。
ガントリーロボットとも呼ばれます。
複雑な動きが出来ない代わりにシンプルな設計なので、さまざまなニーズに対応可能です。
生産現場への導入も比較的容易なので、企業によっては外注ではなく製造部門で自作される場合もあります。

・パラレルリンクロボット

並列に接続された複数のアームで一点の動きを制御する、「パラレルメカニズム」という方式を採用したロボットです。
位置精度が高く高速な動作が可能なので、精密部品のピックアップや箱詰め・組立、製品の微細な差異の検出等、多関節ロボットでは対応できない細かい作業が実現可能です。

・協働ロボット

人と協同して作業することができる省スペースなロボットで、工程間の搬送や組み立て作業に使用されます。
工場内での人間や他の工作機械の作業を補助する役割を担います。

■産業用ロボット部品の製作・加工はものづくり市場

前編と後編にわたり、産業用ロボットについてお話してきました。
複雑な制御機構を持つロボットには多数のパーツ・部品が使われています。
ものづくり市場ではロボット各種に必要となる金属加工、樹脂加工などものづくり全般のご依頼を承っております。
ものづくり市場は、ワンオフ・多品種少量生産を得意としておりますので、例えば産業用ロボットの研究開発段階における調達業務にも最適です。
ご要望部品の図面をお送りいただければ、板金・切削・製缶加工といった適切な加工方法を選定し、ものづくりを行います。
ものづくり部品のご相談はぜひ、ものづくり市場までお気軽にお問い合わせください。

ものづくり市場公式ホームページ内 ロボット・FA装置に関するページ:

ものづくり市場 搬送装置のページ ものづくり市場へのリンク (https://monozukuri.co.jp/apparatus/)
ものづくり市場 マテハンのページ ものづくり市場へのリンク (https://monozukuri.co.jp/material-handling/)

部品加工・試作・装置・ものづくり
の相談・見積り歓迎!