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ものづくりの機械加工についてゼロから解説します(3)

ものづくりの機械加工についてゼロから解説します(3)

2024年01月26日

ものづくりの機械加工(部品加工、金属加工を含みます)について、詳しく解説するシリーズです。

【これまでの内容】
第1回 機械加工の概要と機械加工に使われる工作機械について概要をご紹介しました。
第2回 機械加工の中でも、切削加工、研削加工、研磨加工、特殊加工といった除去加工についてご説明しました。

第3回となる今回は、塑性加工や鋳造加工をはじめとする成型加工と、溶接、接着・ろう付け、積層造形(3Dプリンター)をはじめとする結合加工についてご説明いたします。

【成型加工】

熱や力を加えることによって、材料を目的の形状へ変形させる加工方法です。
「塑性加工」と「鋳造加工」の2種類に大分されます。

・塑性加工

金属の特徴である塑性(ある物体に外から力を加えると変形し、その力が取り除かれた後は、変形後の形状を維持しようとする性質)を利用した加工方法です。
代表的な加工方法として、材料を型に押し付け、型に沿った形に変形させるプレス加工や、金属材料をハンマーやプレス機等で叩き、変形させる鍛造などが挙げられます。

・鋳造加工

溶かした金属を砂や金属の型に流し込み、冷却して固める加工方法です。
樹脂が材料となる場合は「樹脂加工」と呼ばれ、射出成形(熱で溶かした樹脂を金属型に射出し、冷却して固める)という方法で樹脂を加工します。

【結合加工】

「接合加工」「付加加工」とも呼ばれ、文字通り異なる材料同士をつなぎ合わせる加工方法を指します。
代表例として「溶接」「接着・ろう付け」「積層造形」が挙げられます。

・溶接

金属同士の接合部分に熱を加え、結合させる加工方法です。

・接着、ろう付け

材料同士の接合部分にろう材(接着剤)を使用して結合させる加工方法です。

・積層造形

3Dプリンターを利用し、設計元となる3Dデジタルモデルに基づいて材料を1層ずつ重ね、目的とする形状に加工する方法です。
従来の方法よりも工数が少なく、短期間での開発や柔軟な設計に対応できる加工方法として、近年注目されています。

これまで3回のお話の内容(キーワード)です。
・機械加工の概要
・工作機械の概要
・機械加工の種類としての「除去加工」「成型加工」「結合加工」

【除去加工】
・切削加工
・研削加工
・研磨加工
・特殊加工

【成型加工】
・塑性加工
・鋳造加工

【結合加工】
・溶接
・接着・ろう付け
・積層造形(3Dプリンター)

今後の第4回でも、引き続き初心者・中級者の方に向けて、機械加工・金属加工を分かりやすくお伝えします。

除去加工(切削加工、研削加工、研磨加工、特殊加工)や、成型加工(塑性加工、鋳造加工)、結合加工(溶接、接着・ろう付け、積層造形(3Dプリンター))はすべてものづくり市場で対応しております。

他にも、フライスやセンバン加工などの切削部品や、溶接、レーザー、曲げ加工などの板金部品のご依頼をお受けしておりますので、ぜひお問い合わせください。

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