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スイス式自動旋盤とは 前編
2023年12月27日
デジタル社会の到来で、部品加工の効率化・高精度化がより一層求められています。
機械を生み出す機械であることから、俗に「マザーマシン」などと称される工作機械の領域ですね。
ここでは、そうした工作機械の中から特にスイス式自動旋盤について述べる事とします。
<スイス式自動旋盤とは>
一般的な旋盤では、素材(バー材)をチャックで固定し、刃物を上下前後に移動させて加工します。
これに対し、スイス式自動旋盤では刃物は上下だけに移動。
チャックによって素材を前後に移動させるという仕組みです。
つまり長手方向の移動があるわけですね。
刃物を当てる部分の近くではガイドブッシュによって素材を保持するため、バー材の突き出しを短く出来ます。
これは素材における「ビビリ」や「たわみ」の発生を抑えるのに効果的です。
<スイス式CNC旋盤>
さて、昨今ではスイス式自動旋盤と言いますと、スイス式CNC旋盤を指すことが多い様です。
CNCとは、Computerized Numerical Controlの略で、コンピューター数値制御と訳されます。
つまりスイス式CNC旋盤とは、スイス式の旋盤に制御用のコンピューターを内蔵させたものということになります。
その有益性をもっと具体的に言いますと、バー材の連続加工、そして部品の大量生産が可能となるわけです。
次回の後編では、ノンガイドプッシュ、スイス式自動旋盤の刃物台についてお伝えします。
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