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物流DX①:物流DXの可能性

物流DX①:物流DXの可能性

2023年07月24日

近年、物流業界においてデジタル技術の導入・進化が急速に進んでいます。その中でも、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)は何をもたらすのでしょうか。

まず挙げられるのは、物流DXによる物流プロセスの自動化やリアルタイムなデータ分析です。
これにより、難しいとされる配車、ルートプランニングが効率的に行われ、移動の無駄を削減してコストを節約できます。

次に顧客エクスペリエンスの向上が挙げられます。
物流DXによって、顧客に対するサービス提供が向上します。リアルタイムのトラッキング、配送状況の通知、素早い対応など、顧客とのコミュニケーションが強化されます。顧客のニーズを理解し、双方向通信を利用して、それに応えるカスタマイズされたサービスを提供することで、顧客満足度を高めることができます。

さらにデータ分析や人工知能(AI)の活用により、データを需要予測に反映させることが可能になります。
適切な生産管理、在庫レベルを維持することで、配車の最適化、在庫コスト削減、在庫過剰や欠品を未然に防ぐことができます。

物流DXは、AIやIoT(Internet of Things)技術を活用したルートプランニングの設計変更、現場教育等にも役立ちます。
もっとも困難とされる継続的な配車ルートの見直し、ドライブバーへの教育・ルート指示、安全衛生教育、運行管理などがAI技術を導入することで、かなり容易になることが期待されます。

属人的になりがちな物流の経験や知識もAIがインフォメーションセンターとなり、現場への伝達や臨機応変な対応が可能となります。その結果、配送時間が短縮され、燃料コストの削減や長時間労働からの脱却が実現し、ひいては人材確保にもつながる可能性があります。

物流DXがもたらす可能性は非常に多岐にわたります。
本シリーズでは、様々な課題解決、環境への配慮等、物流DXが物流業界に革新的な変化をどうもたらすのかを中心に取り上げていきます。

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