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(環境)日本におけるカーボンニュートラル
2023年07月12日
(カーボンニュートラルとは)
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量と植林などによる吸収量が等しく均衡している状態を意味します。
また類似語のカーボン・オフセットの定義は「市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、『カーボン・クレジット』(炭素排出許可量)を購入すること、または他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施することにより、その排出量の全部を埋め合わせること」となっています。。
(カーボンニュートラル目的)
温室効果ガスの排出削減:
カーボンニュートラルの主な目的は、温室効果ガス(主に二酸化炭素)の排出量を大幅に削減することです。これにより、地球温暖化や気候変動の抑制を図り、持続可能な環境を実現することを目指します。
持続可能なエネルギー体制の構築:
カーボンニュートラルの達成には、再生可能エネルギーの利用を促進し、非再生可能な化石燃料への依存を減らすことが重要です。持続可能なエネルギー体制の構築を通じて、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減を目指します。
環境保護と生態系の保全:
カーボンニュートラルの取り組みは、森林の保護や植林活動など、自然環境の保護と生態系の健全性の維持にも関連しています。二酸化炭素の吸収能力を高めることで、生物多様性の保全や生態系の回復を促すことを目指します。
イノベーションと経済成長の促進:
カーボンニュートラルへの取り組みは、クリーンエネルギー技術や省エネルギー技術の開発と普及を促進することにもつながります。これにより、イノベーションの促進や新たな産業の発展を通じて、持続可能な経済成長を実現することを目指します。
(取り組みについての課題)
オフセットの信頼性: カーボンニュートラルを達成するためには、二酸化炭素(CO2)排出量を削減するだけでなく、CO2を吸収する活動(植林やカーボンオフセット)を行うことが必要です。しかし、これらのオフセット活動の信頼性や効果の測定方法には課題があります。一部のオフセットプロジェクトは効果が限定的であり、その適切な評価と監視が難しい場合もあります。
全体的な排出量の削減: カーボンニュートラルを実現するためには、排出量を削減することが不可欠です。ただし、一部の企業や国がカーボンニュートラルを達成しても、他の地域や産業部門での排出が増える可能性があります。このような場合、地球全体の排出量の削減につながらず、効果的な温室効果ガスの抑制が困難になる可能性があります。
技術の未熟さと費用: カーボンニュートラルを達成するためには、新たなクリーンエネルギー技術や省エネルギー技術の開発・導入が必要です。しかし、これらの技術はまだ十分に成熟しておらず、導入には高コストがかかる場合があります。また、新技術の普及には時間がかかるため、急速なカーボンニュートラル達成が困難な場合もあります。
社会的・経済的影響: カーボンニュートラルへの移行は、産業構造や雇用にも大きな影響を与える可能性があります。一部の産業や地域は影響を受け、失業や経済的困難が生じる場合もあります。また、エネルギーの供給安定性やコスト増加の問題も懸念されます。