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【ものづくり】樹脂の基礎知識:非晶性と結晶性②
2023年06月30日
結晶性樹脂とは、加熱・溶融した樹脂が冷却によって固化した際の分子が規則的に並んだ結晶部分を持つものを
指します。
樹脂が冷却される際に、分子が規則正しく配列することで結晶が作られます。
耐熱、耐圧、耐薬品性に優れ、ガラス移転点と融点の2つの温度特性があります。
加熱・溶融状態から一定の温度まで下げると、分子同士が不規則に絡み合ったまま結晶構造を持たずに固化する
性質をもつものを、非晶性樹脂と言います。
非晶性樹脂には、透明性や塗装・接着性が高く、成型収縮率が小さいなどの性質があります。
結晶性樹脂は、ポリマーとよばれる「長い紐状になった分子」が絡み合って構成されています。
樹脂を加熱し、溶けて液状になれば分子が自由に動ける状態ですが、冷え固まった際は分子が動かない状態に
なります。
この冷え固まった樹脂の分子の並び方の違いが結晶性と非晶性の相違点です。
結晶性を持つ樹脂は、さまざまな実用例で使用されています。
以下にいくつかの代表的な結晶性樹脂の実用例を示します。
●ポリエチレン(PE):
ポリエチレンは結晶性を持つ樹脂であり、広く使われています。
高密度ポリエチレン(HDPE)は、容器、パイプ、プラスチック製品などの包装材料や建築材料に使用されます。
低密度ポリエチレン(LDPE)は、フィルムや袋などの包装材料に使用されます。
●ポリプロピレン(PP):
ポリプロピレンは結晶性を持つ樹脂で、耐熱性と化学耐性に優れています。
これにより、自動車部品、容器、家庭用品、医療機器などのさまざまな用途に使用されます。
●ナイロン(ポリアミド):
ナイロンは結晶性を持つ樹脂で、強度、耐摩耗性、耐熱性に優れています。
これにより、繊維、膜、ギア、車の部品など幅広い産業で使用されています。
●ポリエチレンテレフタラート(PET):
PETは結晶性を持つ樹脂で、透明性、耐久性、耐熱性があります。
PETは飲料ボトル、食品容器、繊維、フィルムなどの包装材料として広く使用されています。

