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【ものづくり】ステンレスとアルミニウム:特徴の比較①
2023年05月07日
様々な製品の金属材料として私たちの身近に広く使用されているステンレスとアルミニウム。
ステンレス製品の具体例としては、スプーンやフォークといったカトラリー、鍋・フライパンといった
調理器具等があげられます。
アルミ製品の具体例としては、飲料のアルミ缶やアルミホイル、同じく調理器具等があげられます。
どちらも光沢のある銀色の金属という共通点は、すぐに頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
他方で、どのような相違点、特徴があるのか、比較してご紹介します。
★定義★
ステンレスとは、主に鉄にクロムやニッケルなどの合金元素を添加した合金です。
アルミニウムは、原子番号13の元素で、化学記号はAlです。
地球上では、酸素とケイ素に次いで、最も豊富な元素の一つです。
●比重
ステンレス>アルミニウム
ステンレスの比重は鋼種によって異なりますが、およそ7.7~8前後となっています。
アルミニウムには純アルミとアルミ合金とがあり、様々な種類がありますが、その比重は2.5~2.8前後です。
このように、ステンレスの比重は、アルミニウムの約3倍です。
●硬さ
ステンレス>アルミニウム
硬さについては、合金の量によっても異なりますが、一般的にステンレスの方がアルミニウムよりも
はるかに硬い金属鋼です。
●錆びにくさ
ステンレス>アルミニウム
どちらも錆びにくいという特徴がありますが、ステンレスの方が、より耐食性に優れています。
●熱伝導性
アルミニウム>ステンレス
アルミニウムは熱伝導性が高い金属で、ステンレスの5倍~10倍程度です。
●加工性
アルミニウム>ステンレス
アルミニウムは、その種類にもよりますが、おおむね加工性のよい素材です。
一方、ステンレスは加工が難しい難削材です。
熱伝導性が低く、加工時に発生する熱が機械の刃物に集中することも、加工性が悪い原因の一つです。
●光沢
ステンレス>アルミニウム
ステンレスは、その表面は光沢がありピカピカ光っていますが、アルミニウムはそれよりもマットな外観です。
今回は、身近なステンレスとアルミニウムの特徴を大まかに比較してみました。
次回からはそれぞれの種類や特徴について、もう少し深く掘り下げます。