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【ものづくり】樹脂の基礎知識

【ものづくり】樹脂の基礎知識

2023年03月20日

樹脂=プラスチック?

樹脂には、ゴム等の天然素材から作られた天然樹脂と、石油等から人工的に作られた人工樹脂があります。

後者は化学的な反応によって合成された高分子化合物であり、主にプラスチック製品として
私たちは目にしています。

なお、樹脂とプラスチックは同じとも言えますが、JISにおいては、
「樹脂は原料、プラスチックは成型品」 と定義されています。

ここでは、原料としての合成樹脂を取り上げます。

汎用樹脂と高機能樹脂

合成樹脂は、電気絶縁性や断熱、軽量化など様々な目的を持って、プラスチック製品、合成ゴム、
接着剤、塗料、電気絶縁材料、医療用材料などの製造に幅広く利用されています。

合成樹脂は、強度や耐熱性によって、一般的な用途に使用される汎用樹脂、
高機能樹脂(エンジニアリングプラスチック=エンプラ)に区別されます。

汎用樹脂は、PETボトルのポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリエチレン(PE)、
ポリカーボネートなど、低価格で、加工性に優れているため、日用品、包装材料、家電、
電子部品、医療用品など幅広い分野で使用されます。

エンジニアリングプラスチックは、高機能な合成樹脂の一種で、高温、高強度、耐摩耗性、耐薬品性、
耐候性などが要求される特定分野での製品の材料として採用されています。
ポリアミド(ナイロン)、スチレン(ABS)樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド(PPO)など、
工業製品や自動車部品、航空宇宙部品、医療機器、電子機器などの分野で広く使用されています。

「樹脂の基礎知識」では、この合成樹脂に注目して、材料や加工についてご紹介します。

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