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【ものづくり】RoHS指令とは-環境への影響

【ものづくり】RoHS指令とは-環境への影響

2023年02月06日

前回のおさらい-RoHS指令制定の背景と目的

現代は大量生産と大量消費の時代になり、様々な電子・電機機器が世に出続けています。
具体的には、一般家庭における冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどの大型家電、パソコン、
プリンター、掃除機、アイロンなどの小型家電、産業界におけるフライス盤、旋盤、
ボール盤などの電動工具、その他、放射線療法機器、心電図測定機、透析機器などの
医療機器など、枚挙にいとまがありません。

社会が物質的に満たされた一方で、役割を終えた廃電気・廃電子機器の大半が実際には
コストと手間の問題からリサイクルされず行き場を失い、最終的には有害物質の中間処理を
経ずに埋立て、または焼却されてきました。
その結果、電気・電子機器に使用された有害化学物質は、最終的には大気や地下水へ浸出し、
環境や人体への悪影響という大きなつけとして回ってきました。
このような状況から脱却するため、EUでは「RoHS指令」、その後の改正RoHS2規制が
制定されました。

環境への影響

RoHS指令の説明文書には、その序文で廃電気電子機器の急増(1998年の600万トンの廃電気・
電子機器の発生が毎年 3~5%で増加し、12年で2倍量になる)し、廃電気電子機器の
90%以上が、有害物質に対する適切な前処理なしで処分されていることに言及し、
以下のような環境への影響に関して、大きな危機感が示されています。

・焼却による影響
  →焼却時におけるダイオキシンの発生など
・埋め立てによる影響
  →残留重金属などの化学物質による土壌汚染
・リサイクルへの影響
  →再生時に大気中に排出される有害物質

これらを踏まえ、環境保全および有限である資源のリサイクルの観点から制定されたのが
RoHS指令です。

日本においては、2001年10月、オランダ税関で日本製ゲーム機に規制数値以上のカドミウムが
含有されている、と通関で止められたことが、このRoHS指令のもとになる、EUの環境保全の
考え方とその厳しい覚悟を認識するきっかけとなりました。

次回は具体的な有害物質の内容についてお伝えしてまいりましょう。

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