ものづくりブログ
アイアンの「鍛造」と「鋳造」

アイアンの「鍛造」と「鋳造」

2022年11月26日

コロナ以来、若い年代にも流行が広がった感のあるゴルフ。
そのクラブヘッドの製法には、「鍛造」と「鋳造」があります。
「鍛造」という製法で製造されたアイアンには「FORGED」という
刻印が押され、何となく中・上級者向きのイメージがあります。

「鍛造」とは、刀剣の製法と言えばイメージしやすいかもしれませんが、
平たく言うと、金属を熱して、叩いて成型する製法です。
熱した金属を叩くことにより、結晶を整え、中の気泡が取り除かれ、
粘りと強度のある金属が仕上がり、ゴルファーにとって打感がいい印象の
クラブヘッドが完成するとのことです。

片や、「鋳造」とは、型に金属を流し込むことで、複雑な形状の成型物を
完成させるという製法です。
鋳造のメリットは、複雑な形状を実現できるほかに、異素材の金属を
組み合わせることが可能であることが挙げられます。

両製法を見て、容易に想像できるのは、鍛造品は一つ一つを打っていくので
個々人に合わせたオーダーメード感のイメージ。
鋳造品は型に入れて成型するため、ある程度の大量生産品向きといった
感じではないでしょうか。
これはおのずと納期やコストにも反映されてきます。

様々な製法を知ることによって、目的やコストをコントロールできるのが
金属加工の面白さでもあります。

部品加工・試作・装置・ものづくり
の相談・見積り歓迎!