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ルーローの三角形
2016年11月23日
ルーローの三角形
図にあるような正三角形の丸い形状、正三角形の一辺を半径とした円が3つ交わった真ん中の形状です。
「ルーローの三角形」は低幅図形です。円と同じです。円は定幅図形です。
マンホールのフタは円形ですが、理由は落ちないようにするためです。
四角形は対角線が最も長いので落ちてしまいます。
ルーローの三角形のような定幅図形は奇数の辺を持つ正多角形でしかできません。
定幅図形ですので、転がすことができます。が、重心が異なるので円のようにスムースに転がりません。
ルーローの三角形を使ったものは??
マツダのコスモやRX7のエンジン、ロータリーエンジンがあります。
金属加工業でも使われています。
四角の穴を開けるドリルなどの刃物があります。
図にあるように角が直角の穴はあけられませんが、角にRがあるような形状に開けられます。
同様にルーローの五角形であれば、六角形の穴があけられます。
辺の数が一つ多い形状の穴があけられます。
でも、このように加工するには刃物を偏心させて回転させる必要があります。
回転させたときにバランスをとる必要があるでしょう。
マスター型での放電加工ができない材質(樹脂など)、貫通させない角穴はワイヤーカット放電加工ができません。
六角矢打ち、プレス、スロッター加工(ブローチツール)が使えないときにはよいでしょう。
穴の大きさは限られますし。
でも、面白いですね。