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冷間圧延鋼板
2016年11月19日
冷間圧延鋼板
冷間圧延鋼板(SPCC)ですが、各社製造方法が微妙に違うと思いますが、
ググってみたら千葉県立現代産業科学館の「鉄のまちの記憶と記録」と言うサイトに行きつきました。
鉄のできるまで http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/16jfe/tetsu.html 参照
ご存知の通り、鉄は鉄鉱石から作られます。鉱脈から採掘されます。
この鉄鉱石にコークス(石炭を高温で蒸し焼きにしたもの)と石灰石を混合して
高温で焼き固めて焼結鋼にします。
溶鉱炉内で焼結鋼を1200℃の熱風と酸素を吹き込んで「湯」と言われるドロドロの状態に溶かします。
溶鉱炉は鉄の製品の源である「銑鉄」を作る製鉄所の心臓部です。
硬くてもろい「銑鉄」を強くしなやかな「鋼(はがね)」に変えます。
ここで紹介されている製鉄所はJFEスチール株式会社 東日本製鉄所のことです。
転炉で作られた溶けた鉄を連続鋳型に入れて冷やし、切断して「スラブ」を作ります。
そのスラブを熱間圧延工程で製品にします。
熱間圧延鋼板(軟鋼)「黒皮」
SPHC(一般用 黒皮)
SPHD(絞り用)
SPHE(深絞り用)
SPHF(深絞り用特殊ギルド処理)
冷間圧延鋼板は、この熱間圧延鋼板を更に薄く美しく仕上げられた鋼板です。
冷間圧延鋼板(やわらかく成形性、加工性がよい)
SPCC(一般用)
SPCD(絞り用)
SPCE(深絞り用)
SPCF(非持効性深絞り用)
SPCG(非持効性超深絞り用)
※非持効性:機械的性能と加工性能に関して実用上支障をきたすような経時変化がないこと
冷間圧延機(コールド・ストリップ・ミル)で伸ばして作られます。
プレス成型用には連続焼鈍されます。
防錆として表面処理(メッキ)も可能。
ポピュラーなSPCCはものすごい設備で作られていることを知りました。
ありがとうございました。