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ものづくりブログ
ねじ(基本編③)
2022年07月04日
〇ネジの緩み
ネジの断面は山(凸)と谷(凹)があります。
山部分は「おねじ」と呼び、谷部分を「めねじ」と呼びます。
ネジが一回転したときに軸方向に進む距離を「リード」といいます。
ネジは締まらなければいけませんが、外すこともあるので全く
緩まないようにギッチリ締めてもいけません。
そのため、緩むような構造になっています。
裏返せば、「緩む余地」を残す構造にしているため、時間が経ったり、
振動があったり、熱の変化があったりすると、ネジは緩んでいきます。
それでは困るので、ネジが緩まないよう、「座金(ワッシャー)」や
「ダブルナット」「割れピン」などが使われます。
座金は「ばね座金」「歯付き座金」「平座金」などがあり、緩み止めには
「ばね座金」と「歯付き座金」が使われています。
ばね座金は「スプリングワッシャー」ともいわれ、緩み防止用で広く
使われています。ねじが緩んだ時に座金の弾性による摩擦で緩みを防止
する構造になっています。
しかし、座金の弾性力には限定があります。そこで、より強力に緩みを
防止する場合は、歯がかみ合う力を利用する歯付き座金が使われています。
余談ですが、多くのネジは右に回せば閉まるようになっており、これを
「右ねじ」と呼びます。左に回せば閉まるネジもあり、「左ねじ」や
「逆ねじ」ともいわれています。
(終わり)