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ものづくりブログ
鉄と鋼の違いは?①
2022年03月06日
鉄と鋼の違いって何?
普段の生活の中で必ず私たちが目にしている物の一つに「金属」が挙げられます。
そして金属には様々な種類がありますが、その中の一つ、「鉄」、「鉄鋼」に
ついて考えてみたいと思います。
「鉄鋼」と聞けば、建設中の大きな柱を真っ先にイメージする人が多いでしょう。
もしくは、自動車などに使われている部品をイメージする人もいるかも知れませんね。
この鉄鋼は書いて字のごとく、「鉄」と「鋼」に分類されることになりますが、
どちらも一般的には「金属」あるいは、「鉄」と総称して呼ばれたりします。
また、「鋼」と同義に扱われていたり、「鉄」なのに「鋼」と呼んでいたり
明確な違いを説明できる人は、そう多くはいないのではないでしょうか?
ここで、「鉄」と「鋼」の違いについて説明をしていきたいと思います。
まずは、漢字からの意味から考えてみることにして、そこから化学の目線
でも見てみます。 あまり、関心のなかった人でも鉄鋼の世界を知ると
普段の生活景色が違って見えてくるかもしれません。
そして、私たちの身近な鉄鋼製品には一体どのようなものがあるのか、
考えてみてください。
きっと意外なところに使用されてるなど、新たな視点ができるでしょう。
◇漢字でみる鉄と鋼
はじめに、漢字から見ていくことにします。
旧漢字である「鐵(てつ)」を分解すると「金+呈」となっています。
これは金属を「切る」という意味があり、
「真っ直ぐに物を切り落とす鋭利な金属」
を表しているのです。
鋼も同じように分解してみると「金+岡」で、岡は
「堅い大地を意味し、硬くて丈夫な物」
という意味を持ちます。
漢字から見ても、鉄と鋼はまるで違うものとして考えることが出来ますね。
そうすると鉄は、「物を切る鋭利な金属=包丁、ハサミ」であり、
鋼は「硬くて丈夫な物=柱」のイメージとなります。
もう少し、具体的に言えばテレビやパソコンの後部配線部や電池カバー、
爪切りなんかも鋼からつくられているのです。
これらの製品を聞くと、どこに鉄が使われているのか疑問に感じてしまいますね。
(続く)