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放電加工機①

放電加工機①

2021年09月14日

タイプ別放電加工機

タイプ別放電加工機

放電加工機には、形彫り放電加工機、ワイヤー放電加工機、そして
細穴放電加工機と3つの型があります。

①形彫り放電加工機

その名のとおり、電極そのものが作りたい形をした装置のことです。
この加工機を使うと、ちょうど電極の形を反転させた素材が出来上がります。

電極は切削加工で製作されるため、柔らかい金属、例えば銅やグラファイト
(炭素系素材、ボールペン・万年筆・鉛筆のペン先に使われている)が使われます。

「形彫り型」のメリットは、複雑な形の素材でも一度の作業で作れることと、
素材を貫通させない形に加工できることが挙げられます。樹脂成形用の金型を
製作するときによく使われています。

デメリットは、電極を作るコストがかかることです。
複雑であればあるほど、電極を作るコストが増えていき、また電極は使う
たびに消耗していきます。消耗していくと、できあがる金型の端の部分の精度が
少しずつ粗くなっていくために、早めに交換する必要があります。 
この消耗を防ぐため、無消耗回路の電極もあります。
これだと何度使っても消耗しないので、加工したい形に忠実な素材を常に作り
出すことができるのです。



(つづく)

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