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放電加工とは③

放電加工とは③

2021年09月08日

(2)放電加工機のメリット・デメリット

では、放電加工を使うメリットとデメリットをまとめてみます。

=メリット=
1.材料の硬さに関係なく加工ができる
 (通常の切削加工では刃が立たないような硬い金属にも、穴や溝を彫るのが可能)
2.複雑で精密な加工ができる
3.素材に触れずに加工ができる

=デメリット=
1.加工スピードが遅い(大量生産に向かず、製造コストも高くつく)
2.電極が必須(黄銅でできたワイヤーや銅の電極を用いる必要がある。
  消耗品なのでコストがかかる)
3.電気が通らない素材は加工できない(ゴム、プラスチック、木、ガラス等)


放電加工は、特徴やメリットを生かして、宇宙・航空・医療・自動車・車両・
半導体・新素材・工具など多岐の業界に渡り、利用されています。

例:注射針、エンジンの各種ギア、半導体リードフレーム、ICパッケージのモールド部分、
  航空機、ジェットエンジンのブレード加工、人工衛星の難加工材部品の切断など。














(つづく)

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