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ものづくり ~【旋盤 】焼入れと研磨④ ~

ものづくり ~【旋盤 】焼入れと研磨④ ~

2021年05月03日

旋盤研磨の注意点

(研磨処理の図面)
図面についてですが、旋盤で研磨仕上げをするとき“仕上げしろ代”をつけて
おかなければなりません。この仕上げ代は、怪で0.3㎜が丁度いいと言われています。
しかし、芯振れする可能性がある場合は0.5㎜と必要な分の研磨しろ代を
とるようにします。
面取りの加工については、研磨屋や技術者が両センタを押せるように、穴をあけて
おくとやりやすくなるでしょう。

(ニガシ(ヌスミ)の加工の注意点)
研磨の砥石は、旋盤の刃物と比較するとノーズRが大きいです。
ノーズRというのは加工方法の一つで、旋盤加工に用いるチップの先端にある
R処理された物のことを言います。このノーズRが大きいと刃先の強度が増す反面、
仕上げの面が粗くなり、びびりなどの原因になります。
こう言ったことが起こらないよう、図面上にあらかじめ印を入れておき、良質な
製品に仕上げていくのです。

まとめ

以上で「焼入れ」と「研磨」がなぜ製品の質を決めるのか説明しました。
ものづくりの世界でも、縁の下の力持ちを担っているのが焼入れや研磨技術です。
焼入れと研磨は、一連の工程で行われることが多いため、どちらか一方を完璧に
仕上げても、製品に不具合が出てきてしまします。
そのため、ものづくりの世界ではどちらも重要な技術となっているのです。
しかし、近年、高度な技術を持つ方々の引退や、後継者不足が目立ちこれらの技法が
失われつつあります。
このような環境下でありながら、ものづくりの原点に携わっている方が作る製品は、
とても安心して使えます。
知られざるものづくりの世界を知りつつ、技術を継承する心も育んでいきたいですね。

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