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ものづくり ~【旋盤 】焼入れと研磨③ ~

ものづくり ~【旋盤 】焼入れと研磨③ ~

2021年04月27日

研磨のねらい

研磨とは、書いて字のごとく金属やプラスチックなど、対象のものを削り、
磨く作業を指し、研磨加工は、有史以来、もっとも古い技術です。
最先端技術を用いていたとしても、最後には研磨によって製品の見た目が決まるため、
ものづくりの世界では基幹技術として重要な位置を占めています。

研磨をする理由は、表面上のツヤ出しや光沢を出すだけでなく、手触りを滑らかな
ものにしたり、バリと呼ばれる金クズを削り密着不良・着色ムラを防ぐためです。
研磨の前は、「研磨性」を重視するか「仕上げ面」を重視するかで変わってきます。
また、研磨する面の状態によって使用する研磨材を選定する必要があります。

一言に研磨といっても様々な方法があり、バフ研磨では弾力のある素材で優しく
磨き上げるため、表面上の出来上がりはピカピカになるのが特徴です。
素材の凹凸をなくし、光沢のある製品に仕上げたいときに用いるといいでしょう。
凹凸がなくなる分、手触りもなめらかで自動車や高級なボールペンなどの商品に使われます。

(研磨加工する材質)
研磨は主にアルミや鋼などの金属に多く使われますが、プラスチックと
言ったものも研磨加工が可能です。
このことから分かるように、ボールペンやパソコンなど手触りの良い製品は、
研磨によって生まれています。

(研磨の決め手)
研磨をより良いものにするためには、下地が一番重要となってきます。
下地というのは、大きな凸凹や異物を取り除く作業のことです。
これを怠ってしまうと、後に行う「ならし」や「ツヤ出し」、「表面仕上げ」に
影響を与えてしまいます。
精度の良いものは、下地がしっかりしていると言ってもいいでしょう。

(次号につづく)

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