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ものづくり ~【旋盤 】焼入れと研磨① ~ 

ものづくり ~【旋盤 】焼入れと研磨① ~ 

2021年04月15日

ものづくりの世界において、「焼入れ」と「研磨」は、製品の質を決めて
しまうくらい重要な技術です。
製品の硬度を挙げるための旋盤の技術には、上記の“焼入れ”と“研磨”が
ありますが、これらは単純な技術のように見えて、かなり労力のいる作業です。

それもそのはずで、研磨のとき削る単位はなんと0.1㎜から0.5㎜という
薄さになります。 さらに、焼入れは曲がりの発生により寸法が狂い
切削加工で削りにくい状態と言われています。そこで、どうすれば良質な
製品を仕上げることが出来るのか、気を付けるポイントなどを挙げて
いくので参考にしてみてください。

☆焼入れと研磨は、基本的には焼入れから行われますが、場合によっては
 前後することもあります。

焼入れのねらい

そもそも、「焼入れ」とは一般的に言う「熱処理」のことを指します。
この焼入れですが、金属の硬度を上げるだけではなく、さびにくくしたり、
ひび割れや破損を防ぐため、さらには金属組織を整えてくれる役割を
担っているのです。

しかし、一口に「焼入れ」と言っても目的に応じて適切な処理をおこなう
必要があります。誤った技法で処理をしてしまうと、ひび割れしやすくなったり、
仕上がりに影響が出てしまうのです。
また、焼入れ前は、鋼材の材質によっても考慮しなければなりません。

(焼入れする材質)
焼入れをする材質は、鉄、アルミや鋼などの金属が多く使われます。
町で見かける製品のほとんどは、熱処理加工がされているといってもいいでしょう。

(次号につづく)

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