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型彫り放電加工機(放電加工)の特徴 ②
2020年05月08日
前回に引き続き、金属加工の1つである放電加工の、型彫り放電加工について掘り下げてみたいと思います。
前回のブログはこちら
なお、型彫り放電加工に似た加工方法であるワイヤー放電加工については、以前の記事をご覧ください。
ワイヤー放電加工機(ワイヤー加工)の特徴①
ワイヤー放電加工機(ワイヤー加工)の特徴②
放電加工加工機について
形彫り放電加工機は、X軸・Y軸・Z軸による三つの軸で放電加工する機械です。
X軸とY軸に加工物を配置し、Z軸には電極を取り付けます。移動はマイクロメートル単位で位置を決めることができます。
形状加工された電極を使い、工作物を加工する際には電極を反転した形状にします。
同じ放電加工のひとつであるワイヤ放電加工機との違いは、加工した製品の底が残る点であり、この特徴から成形型とも言われています。
また電極に使用される素材は主に銅(またはグラファイト)ですが、加工の速度を上げるための仕組みとなっています。
加工槽と呼ばれる部分に加工液を溜めますが、これは加工液は循環させることで不純物をろ過するためです。
この加工液は油系の液体のため、常に出火のリスクがあります。
そのリスクをクリアするために温度センサーと消火装置を取り付ける必要があります。
電極材料の加工について
銅やグラファイトを素材とする電極部分ですが、この電極材料は市販されています。
市販されている電極にも種類があり、角のあるものや丸いものが市販されています。
ただし、一般的な形状で対応できない場合にはこの電極を加工しなければならない場合もあります。
切削加工により、電極そのものの形状を加工し、その後の仕上げ工程が別に必要となる場合があります。
この余分に発生する工程はネックにもなりますが、目的に合わせて作った電極を使ってのものづくりができるのです。
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