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知っておきたい金属加工の方法と特徴 ~切削・研削加工~ ②

知っておきたい金属加工の方法と特徴 ~切削・研削加工~ ②

2019年12月20日

前回に引き続き、切削加工と研削加工についてのお話しです。

(前回のブログはこちら)

切削と研削の違いとは?

それぞれの加工方法の違いはお分かりいただけたかと思いますが、では実際にどのように使い分ける加工方法なのでしょうか。

切削加工では、金属素材に穴をあけたり、内径外形を削り取って形を最終的な形状に整えていくことができます。

研削加工は大小様々な研磨盤を用いて、砥石や研磨剤を使った精密加工に適しています。

研削加工では、精度1/1000のレベルで寸法の精度を調整することができます。

つまり、切削加工は金属素材から部品へと通常に加工する方法、そして研削加工はある程度完成している部品や製品を仕上げる精密加工ということです。

ちなみに・・・ 研削ヤケについて

研削加工は1/1000の精度で仕上げることができる精密加工ですが、同時に摩擦熱による熱的損傷が生じるリスクがあります。

この摩擦熱を抑制するため、クーラントを用いることがありますが、根本的な砥石の性能の改良を行う必要性がある場合もあります。

同じ摩擦熱による問題の中に、研削焼けという現象があります。

研削焼けとは高温で加工している中で、素材の表面に酸化膜が生じ、物質の変質が発生することを指します。

切削加工と研削加工では、刃の形状や素材との接触面積が異なるため、研削焼けは研削加工の場合に発生しやすい現象と言われています。

研削焼けにより疲労破壊や摩耗が生じ、最終的な品質を下げてしまうため、発生を抑えることが課題となります。

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