ものづくりメニュー(オーダーメイドものづくり加工)
ものづくりブログ
ワイヤー加工(ワイヤーカット)のメリット・デメリット ①
2019年07月16日
ワイヤーカット、という加工方法があります。
放電加工、つまりアーク放電の力を利用する方法の一種です。
具体的には、ワイヤーに電流を流して金属を切断します。
ワイヤーカットは、純水を満たした加工槽の中、つまり水中で行います。
真鍮のワイヤーに電流を流し、そのワイヤーと加工物の間に放電を繰り返し発生させて、その熱で加工物を溶かしながら切っていく、という方法です。
加工時には6000~7000度程度の高温が発生します。
そのため、加工槽には冷却装置が必須。
水温を一定に保って、熱で素材が膨張・変形することを防ぎます。
以下にワイヤーカット加工の主なメリットを挙げます。
・厚み・硬さに関係なく加工が可能
放電とその熱で加工を行うので、素材の厚み・硬さに関係なく加工ができる。
・複雑で高精度の加工が可能
加工には細いワイヤーを使うので、細かく精度が高い加工ができる。
・特殊な工具が不要
刃物の工具は不要。
真鍮製のワイヤーは比較的安価なので、工具交換にかかる手間・コストを削減できる。
・バリやカエリが出ない
バリやカエリの処理工程を省略できる。
この続きは、次回②でお伝えします。
金属加工・部品加工・機械加工・試作・装置の設計~組立「ものづくり市場」
ワイヤー加工にも対応! ものづくり市場
ものづくりメソッド:ワイヤー加工
