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ものづくりブログ
電車の素材と色のお話(後)
2019年05月23日
前回のブログの続きです。
(前回のブログはこちら)
まずは、コスト。
車体を塗装すると、塗料の分コストがかかります。
塗料分はもちろん、それを塗るための人件費などのコストも忘れてはいけません。
さらに、塗料の分車体が重たくなるので、動かすのに必要なエネルギーも増えます。
塗装を省くことで、塗料分のコストを減らし、省エネ化することで運用コストも減らす、という目的です。
そしてもうひとつは、素材の変更です。
昔の車体には、鋼鉄が使われていました。
鋼鉄は錆びやすいため、塗料を塗ることで錆を防いでいたわけですね。
現在、車体に使われる主な素材のひとつはステンレスです。
ステンレスはいくつもの長所がある優秀な素材なのですが、その最大のものが「錆に強い」ということなのです。
アルミ合金もよく使われます。
アルミは軽量であるためコストカットには適しているのですが、空気と接触すると変色してしまうというデメリットがあります。
そのため、アルミを使った車体の場合は変色を防ぐため塗装を施されている場合があります。
とはいえ、あまりたくさん塗装すると車体が重たくなってしまうので、シンプルに透明の塗装が行われている程度だそうですが。
今度電車に乗るときには、こんなことを念頭に置いておくと、いつもの電車がちょっと新鮮に思えるかもしれませんね。
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