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ものづくりブログ
ベアリングの種類と効果 ②
2019年05月03日
前回は、ベアリング(またの名を軸受とも言います)の特徴と効果についてざっくりとお話しました。
今回はベアリングの具体的な構造も踏まえて紹介します。
(前回のブログはこちら)
1.転がり軸受
転がり軸受は、外輪と内輪から成っており、その間には玉あるいは「ころ」を使った「転動体」が入っています。
転動体の動きで軸の動きを受け、摩擦抵抗を低くします。
転がり軸受の特長は、回転摩擦が低いこと。
車輪の軸受(ベアリング)としてもよく使われています。
わたしたちにもっとも身近な用途としては、自転車や自動車のベアリングが挙げられるでしょう。
やや寿命が短いのですが、そのかわり、きちんと規格化されているため互換性が高いことが特徴です。
2.すべり軸受
すべり軸受は、軸と軸受が直接接触するタイプの軸受です。
軸と軸受の間には油膜があり、それで回転を支えます(ただし、中には油膜なしで使うものもあります)。
そのため、潤滑油を給油する装置などが必要になるのですが、中にはグリース潤滑を採用して装置を単純化させているケースもあります。
規格化がされていないため互換性が低いのですが、そのぶん、保守・メンテナンスをきちんとすれば寿命は非常に長いのが特徴です。
エンジン用に使われることが多く、自動車はもちろん、船舶・機械などさまざまなエンジンに使われています。
ベアリングを使うことで、軸の回転の摩擦を、ひいてはエネルギー消費量を低く抑えることができます。
省エネで動く機械が求められている現在、ベアリングの使用はますます増えていくことでしょう。
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ものづくりメソッド:ベアリング(軸受)