ものづくりブログ
AI IMPACT ~人工知能が与える衝撃~ Vol.9

AI IMPACT ~人工知能が与える衝撃~ Vol.9

2019年04月01日

【ものづくり市場 連載ブログ】

では、この世界における「労働」に対する個々人のスタンスや価値観とはどう言ったものになるのでしょう?

また、このお話メインモチーフであるAI(人工知能)との関わりはどうでしょうか?

そこで、ちょっと視点を変えて、現在進行中のAIに関する最新動向を、AIの限界等も交えて(これって言い換えれば“人間”の優位点という事になりますよね)お話してみたいと思います。

以前(と言っても2016年11月18日)NHK総合で放送の「くらし☆解説 東大断念!? 東ロボくんの挑戦」で、AIの話をやっていました。

これは、国立情報学研究所が2011年に立ち上げたプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」で研究開発が進められている「人工知能」の2016年の成果と現状を解説した番組でした。

2011年に立ち上げられたプロジェクトの目標は、「2016年にセンター試験で高得点を上げ」、「2021年に東大入試合格」。

放送年の2016年が丁度そのプロジェクトの折り返し点となり、「センター試験で高得点」を上げる事が目標でした。

さて、その結果はどうだったのでしょう?

「5教科8科目で、偏差値57.1」という、正に中期の目標通りの高得点を東ロボくんは叩き出したのです。

なんとこれは「全国535大学で合格率80%以上!」という高得点で、受験生の平均をかなり上回っていたそうです。

正直、それを聞いた時「AIが、東大入試合格も夢じゃないなぁ、AIの技術もここまで来たか」と感心したのですが…

しかし、上の個別科目の得点表を見て下さい。

赤丸を付けた科目がとても成績が悪く、全体的に見て得意不得意が顕著に分かれている事が分かると思います。

この他にも、今年の成績の伸びが過去点と比較してもあまり良くなく、東ロボくんは東大入試合格という目標を断念したそうです。

端的に表現すれば、AIの限界(=弱点)を表すもので、それは国語や英語の成績に見られる様に、読解力に問題があるという事でした。

~Vol.9 おわり~


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