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チタン加工のものづくりで抑えておきたいポイント(溶接・切削)
2019年03月24日
ものづくりによく使用される素材のひとつに「チタン」が挙げられます。
今回は、そんなチタンの主な加工方法と注意点についてまとめました。
・チタン 溶接
チタンの溶接における最大の注意点は、コンタミネーション、つまり溶接時の汚染を避けることです。
汚染は、たとえば油や水分、鉄粉などのほか、酸素や窒素などの気体も含まれます。
コンタミネーションを避けるには、真空状態で溶接を行う真空溶接や、不活性ガスを噴射しつつ行うイナートガスアーク溶接を行います。
さらにアフターシールド、つまり溶接したあとチタンが完全に冷えるまで不活性ガスで大気や汚れなどから遮断することができれば、まず問題はありません。
・チタン 切削
チタンは一般的に難削材と呼ばれています。
しかし、実際の切削性はSUS鋼(ステンレス鋼)とほぼ変わりはありません。
ではなぜ難削材なのかというと、主な理由として「工具が摩耗しやすい」「工具と焼き付きやすい」などが挙げられます。
チタンは熱伝導率が低いため、切削時の熱は切削箇所と工具の間に溜まりやすいという特徴があります。
この熱が工具に負担をかけ、摩耗や焼付きを招くのです。
チタンの切削を行う場合は、こういった熱対策をどうするかがポイントになります。
次回は、チタンの研削・チタンの曲げでのポイントを解説します。
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