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ものづくりブログ
食品機械のものづくりはコンタミ防止が重要
2019年02月19日
ものづくりと言うと、工業機械をぼんやりとイメージする人もいることでしょう。
実は、ものづくりの中には「食」にかかわるものも少なくありません。
たとえば、食品加工の工場には当然加工用の機械があります。
宅食やコンビニなどで販売されている弁当も、食品加工機械が生産しているものもあります。
近年は単身高齢者世帯や共働き世帯が増えていることもあり、こういったサービスに対する需要は増えています。
そして、こういった食品加工用の機械を作ることもまた、ものづくりなのです。
食品加工用の機械を作るときには、やはり「食の安全」を守れるような配慮をしなければいけません。
「コンタミネーション」略して「コンタミ」という言葉があります。
日本語に直すと「混入」という意味です。
異物混入と聞くと、虫や小石などを想像する人もいるかもしれません。
しかし、混入する異物はほかにもいろいろあります。
混入ルートもさまざまで、可能性としては極端な話、空気中のホコリや隣のラインで製造している製品に含まれるアレルゲン(小麦粉やそば粉などの細かい粉が飛ぶ可能性はゼロではありません)だってあり得ます。
こういったコンタミは、ときに非常に重篤な症状を引き起こすことがあります。
食品製造のうえでのコンタミの原因は、食品機械にあることもあります。
そのため、食品機械のものづくりについても、その機械を製造する上で、あるいはその機械や部品が使われる上でのコンタミを防ぐことに気を使っています。
たとえば、機械の製造過程で異物・異なる材料が混入しないようにする、機会が使われるときにあまり空気に触れないように加工できるようにする、徹底的に洗浄しやすいような形にする、などですね。
分解して洗浄しやすくするには、洗いやすいよう軽い素材を使うこともまた必要です。
代表的なものが、アルミニウムでしょう。
アルミニウムは軽く柔らかく、扱いやすい金属です。
しかし、傷や汚れがつきやすく、腐食しやすいという欠点もあります。
汚れがつき腐食してしまった機械を使って食品を加工するのは非常に危険です。
そのため、アルミニウムの部品を食品機械に使う際には、より衛生的に使えるよう表面処理を行います。
表面処理には、たとえば硬質アルマイト表面処理やフッ素樹脂(テフロンなど)皮膜表面処理が挙げられます。
人工的な皮膜をかけておくことで、耐食性や耐熱性などが上がり、汚れがつきにくく洗いやすくなります。
たくさんの人が口にするパンやコンビニ弁当、お菓子などはこういったコンタミを防ぐべく工夫された食品機械があるからこそ安全に生産することができるのです。
もちろん、完全に防ぐことはなかなか難しいのですが、少しでもそのリスクを下げるべく、コンタミ防止を機械製作の立場からも考えていきたいものです。
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