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ものづくりブログ
アルミ加工のものづくりとその注意点 溶接編
2018年12月19日
ものづくりの現場でよく使われる素材のひとつ、アルミ加工の種類とポイントを簡単にご紹介します。
今回は溶接編ということで、MIG溶接とTIG溶接の際のポイントをお伝えします。
MIG溶接
MIG溶接は、ガスシールドアーク溶接の一種で、消耗電極式、つまりアーク放電を行うための電極そのものが溶け、溶剤となる溶接方法です。
自動で溶接ワイヤが供給される半自動溶接となるため溶接効率は高く、短い時間で溶接を行うことができます。
アルミをMIG溶接する場合、ビードの表面にスケールと呼ばれるヤケが見られることがあります。
このスケールはトーチの角度によって出方が変わります。
スケールを抑えるためには、シールドガスのノズルをできるかぎり溶接部に近づけること、前進角で溶接することなどが必要です。
TIG溶接
TIG溶接もガスシールドアーク溶接の一種です。
MIG溶接との違いは、非消耗電極式、つまりアーク放電をするための電極は溶けず、アーク中で別の溶剤を溶かして溶接する方法です。
アーク溶接は、空気中のアーク放電を使って行う溶接です。
放電である以上、そこには必ずプラスとマイナスが発生します。
TIG溶接は一般的には電極を陽極に固定して溶接を行いますが、アルミの場合は陽極に固定せず、
交流(陽極と陰極を交互に反転させつつ放電させる)で行います。
MIG溶接とTIG溶接のどちらを行うにせよ、アルミを溶接加工する際には注意が必要です。
アルミは熱で歪みやすい素材のため、歪みができるかぎり少なくなるよう留意しなければいけません。
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