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ものづくりブログ
ものの表面を整える!ものづくりにおける表面処理(メッキ)後編
2018年11月23日
前回に引き続き、メッキによる表面処理をご紹介します。
無電解メッキ
電気メッキは電気を通して電解することでメッキを施すものでしたが、無電解メッキは電気を通さずに(電解せず)、
溶液中の還元反応を使ってメッキを施す表面加工方法です。
無電解メッキでは、メッキしたいものをメッキ液に漬けてメッキします。
電気メッキは通電させるために、電気を通す素材でなければメッキすることはできませんが、無電解メッキの場合は
電気を通さない素材でもメッキをすることができます。
無電解メッキを行う製品で身近なものひとつに、コンピューターやスマートフォンなどの基盤などが挙げられます。
現在私たちの身の回りには電子回路を使った製品が多くありますが、これらもすべて無電解メッキの技術によって
支えられていると考えていいでしょう。
溶融メッキ
液に浸してメッキをする方法には、溶融メッキと呼ばれるものがあります。
無電解メッキが溶液中の還元反応を使ったメッキであるのに対し、溶融メッキは金属を溶かした液体の中にものを入れてメッキを施す方法です。
たとえば、亜鉛は摂氏約420度が融点です。
溶かした亜鉛の中に、融点がそれより高い鋼材を入れます。
すると、鋼材は溶けず、表面に亜鉛との合金層ができあがります。
溶融はこのように、メッキする金属とメッキしたい素材の融点の違いを利用して行います。
溶けた金属に鋼材をつける様子から、「どぶ漬け」と呼ばれることも多い表面加工方法です。
前回と今回で、ニッケル・クロムメッキといった電気メッキ、無電解メッキ、溶融メッキをご説明しました。
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ものづくりメソッド:表面処理
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