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鋼を使ったものづくりに必要な「焼入れ」加工とその種類(後編)

鋼を使ったものづくりに必要な「焼入れ」加工とその種類(後編)

2018年10月25日

金属加工の方法のひとつである熱処理についてのお話です。

前回は、全体焼入れ(ズブ焼入れ)、浸炭焼入れ、真空焼入れをご紹介しました。

今回も代表的な数種類の熱処理方法を以下に挙げます。

4.真空浸炭焼入れ

真空状態でまず浸炭し、そのあと焼入れを行う方法です。

むらなく浸炭できるため、製品の強度アップにも効果的です。

5.窒化焼入れ

浸炭同様、製品の表面の強度を上げる処理です。

熱処理炉を使って製品を加熱し素材内部に窒素を入れ、その窒素が素材の元素と結びつき窒化物になることで強度を上げる方法です。

6.高周波焼入れ

高周波の電流を利用し製品の表面を急速に加熱・冷却して行う焼入れ方法です。

製品の一部だけ、表面だけを焼入れするときに使われることが多い方法です。

特に表面の耐摩耗性を高めておきたい歯車などの部品によく使われる方法です。

7.ソルト焼入れ

塩化カリウムや塩化ナトリウムを中心にした薬液を加熱し、その中で製品を加熱。

その後、低温のソルト液につけて急冷する焼入れ方法です。

液体の中で焼入れを行うため変形が少なく、酸化もしにくいという特徴があります。

以上、熱処理(焼入れ)の方法・種類についていくつかお伝えしました。

ものづくり市場公式ホームページ内では、金属の様々な加工方法をご紹介しておりますので、併せてご覧ください。

ものづくりメソッド:焼入れ(表面処理)

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