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ものづくりと検査・測定③

ものづくりと検査・測定③

2018年07月25日

前回は、誤差の要因を排除して測定値の信頼性を確保する具体的な対策として挙げられる

①日常の保守点検

②校正・検査

③測定環境の整備

④測定技能の習熟 のうち、①と②についてお話ししました。

今回は、③測定環境の整備と④測定技能の成熟についてお伝えします。

③測定環境の整備については、測定機器の温度と測定対象物の温度、2つの要素があります。

というのも物体は温度が変化すると膨張または収縮して長さや体積が変化するため、測定結果に誤差が出てしまいます。

ISOやJISでは標準基準温度が20度に定められているので、計測機器はなるべく近い環境で保管できるよう、場所を整備することも大切です。

また、現実的にはなかなか難しい点もありますが、理想を言えば測定対象物の温度変化についても配慮したいところ。

製造現場も可能な限り一定の気温に保ちたいですね。

④測定技能の習熟については、特に中小企業では、社内でOJTでの教育を行っている会社が多い様に感じます。

しかし今回、改めて測定器の使い方や正しい測定方法について学んだところ、
思い込みでやっていた部分、間違って覚えていた部分などもあり、新しい発見がいろいろありました。

メーカーや販売店が研修会を開催している場合もありますので、ぜひ参加してみてください。

以上、誤差の要因を排除して測定値の信頼性を確保する具体的な対策を見てきましたが、
測定技術はものづくりの品質管理に欠かせないポイントです。

軽視せず、しっかり取り組んでいきたいものですね。

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