ものづくりブログ
ものづくりに欠かせない「熱処理」とはー後編

ものづくりに欠かせない「熱処理」とはー後編

2018年08月09日

前回から代表的な熱処理の方法についてお伝えしています。

前編では、焼入れをご紹介しました。

今回は、焼もどし・焼なまし・焼ならしについてお話しします。


・焼戻し

焼戻しとは、焼入れとセットで行われる熱処理です。

焼入れを行った鋼は硬化しますが、そのままではまだもろく、壊れやすい状態になっています。

そこで再度加熱し、硬さや強靱性を調節します。


・焼きなまし

金属を加熱して、加工しやすい状態にすることを焼きなましと呼びます。

加熱することで組織を均一にして、加工のムラや、曲がりや反りが出ないようにするために行う処理です。


・焼ならし

鋼の金属組織を均一化するための熱処理が「焼ならし」です。

高温まで熱し、そのあと空冷で冷やす方法です。


さて、ざっと熱処理の方法についてご紹介しました。

このように、ひとことで熱処理といっても、どの素材でどんな部品を作るかによって適した方法は変わります。

こういった方法を駆使しながら、私たちものづくり企業は日々ものづくりを行っています。

ものづくりメソッド:表面処理

ものづくりや熱処理でお悩みなら、ものづくり市場が全力サポート!
ものづくり市場

部品加工・試作・装置・ものづくり
の相談・見積り歓迎!