ものづくりメニュー(オーダーメイドものづくり加工)
ものづくりブログ

職人の技術をものづくりの現場で伝えていくにはー前編
2018年07月01日
ものづくりと職人は、切っても切れない、ほとんどイコールのような存在なのかもしれません。
職人とは、なんらかの優れた技能を持ち、それを使うことを生業としている人のことを指します。
広く考えると、ものづくり以外の場にも職人と呼ばれるような人はいるでしょう。
調理人はその典型でしょう。
また、アスリートにはしばしば「◯◯の職人」と呼ばれるような名選手が生まれます。
最近の職業では、IT関連の知識が豊富で優れたプログラムを書くプログラマーなども「職人」と呼んでいいかもしれません。
しかし、一般的に「職人」と聞くと、多くの人はものづくりの現場で働く人、特に手作業に従事する人を想像するのではないでしょうか。
ものづくり職人は、私が見てきた範囲ですが、自分の技術に自信を持っている人が多い傾向があるようです。
知識・技術・実績・経験をたっぷり積み上げてきているのですから、当然でしょう。
こういう人はまだ、職人独特の「カン」を持っています。
「カン」を使って、その日の気温や湿度などの要因に合わせて微調整を行い、毎日ほぼ同じ品質のものを作り続けています。
こういった「カン」は、職人の、ときには数十年にわたる知識や経験の積み重ねから生まれたものでしょう。
次回の後編では、その「カン」をどのように残していくのか、お話しします。
