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ものづくりブログ

最新技術とものづくり
2018年06月11日
ものづくりの機械は、日々大きな進化を遂げています。
なかでもとくに、ものづくりを大きく変えていくのではないかと考えている機械のひとつに「プリンタ」があります。
プリンタというと、まだまだパソコンなどにつなげて文書などを印刷する機械を想像する人が多いかもしれません。
しかし最近は、立体モノを作成できる3Dプリンタが登場し、徐々に普及し始めています。
試作品や金型の作成程度であれば3Dプリンタで行うという動きも出てきました。
もちろんまだまだ技術の向上は必要ですが、これが主流になっていくとものづくりの現場も大きく変わっていくことでしょう。
さらに時代が進んで、3Dプリンタが一般家庭にも普及していけばどうなるでしょうか。
ちょっとした雑貨などなら、自宅で自作する人も出てくることでしょう。
3Dプリンタで出力するデータを作成するにはCADデータが必要で、それを作れる人はあまり多くない、雑貨程度なら普通のお店で買ったほうがコストもかからない、こういった理由から一般家庭には普及しないのでは?という意見もあるかもしれません。
しかし、たとえば私たちのうちどれだけが、スマートフォンがこんなにも普及すると予想したでしょうか。
スマートフォンが出始めたころは、携帯電話で十分、こんな高機能のものはいらないという声も少なくなかったと思います。
ものづくりに携わる人間は、ですから、「こういう未来はありえない」という考え方はあまりしないほうがいいのかもしれません。
いずれにせよ、より手軽にものづくりができる新しい機械が普及し始めているということは事実です。
これに対して、どう対応していくかということを考えなければいけません。
とはいえ、私が考える対応はごくシンプルです。それは「3Dプリンタより精度の高い加工をめざす」ということです。
ものづくりにおいては、たとえば切削加工などの基本的な加工方法がたくさんあります。
こういった加工の精度を上げるための技術もまた、どんどん進んでいます。
自社の製品をよくチェックし、問題点を見つけ、それを克服できる技術や機械を導入してさらに精度の高いものづくりを行う。
ものづくり企業にとって、これは普遍的な基本の姿勢です。
これを忘れずしっかり守っていくことが、まずは大切です。
もちろん、3Dプリンタのような機械を否定するわけではありません。
新しい便利な技術にも目を向け活用しつつ、それがもたらす変化にきちんと対応していこうという話です。
とても当たり前のことですが、変化が早い時代だからこそ、当たり前のことをしっかりしていかなければいけないと考えています。
