ものづくりブログ
中小のものづくり企業とIoT

中小のものづくり企業とIoT

2018年06月17日

IoT、「モノのインターネット化」という言葉があります。

さまざまな機械をインターネットに接続し、データを集め、それを活用しようというものです。


たとえば、見守り機能がついている家電があります。

これは、家電にセンサーをつけてインターネットに接続し、一定時間使われることがない場合はそれを知らせるという機能です。

一人暮らしをしている高齢者にこのような家電を使ってもらえば、その無事を遠く離れた場所で暮らす子供たちが確認できるようになります。

こういう仕組みもまた、IoTです。


IoTに対する取り組みは、世界的にはかなり主流になりつつあるようです。

たとえばドイツでは、ものづくり工場の機器をIoT化し、より自動的にものを作れる「スマートファクトリー」などを軸とした「インダストリー4.0」という国家的なプロジェクトを進めています。


しかし、日本ではまだまだ、特にものづくりにおけるIoTは普及していないように思います。


とはいえ、それはやむを得ない事情もあるのでしょう。

日本のものづくりの中心は中小企業です。

長い不況や、アジア各国を中心とする外国への工場移転など、国内の中小企業に対しはこの20年以上ずっと厳しい時代が続いきました。

そのため、IoTはもちろん、IT化そのものへの投資がなかなかできないのが現状です。


IT化には、機械はもちろん、システム、あるいはそれを運用する人材の確保及び育成が必要です。

言うまでもありませんが、こういった取り組みにはお金と時間がかかります。

このコストを負担するのが難しい企業は少なくありません。


また、IoT化により工場のさまざまなデータが「見える化」されることに抵抗感を持つ人もいます。

「わが社の持つデータや情報が流出しやすくなる」と思えば、経営者などが難色を示すのも無理はありません。


こういった事情が絡んで日本のIoT化、IT化は遅れを取っています。

しかし、将来のことを考えると、こうは言っていられていのもまた現状です。

先にふれたとおり、インダストリー4.0を進めるドイツやIT先進国であるアメリカなどは、続々とIoT化を進めています。

つまり、「日本国内の市場を見て自社を守るためにがんばっていたら、いつの間にか世界全体の市場から日本そのものが取り残されていた」という状況になりかねないのです。


もちろん、いますぐにIoT化に向けて進むのは難しいことでしょう。

しかし、頭の片隅に「今、世界のものづくりはこうなっている」ということを置いておき、前向きに意識しておくことは意味があることだと思います。

ぜひ、中小企業の中にももっとIoTに関心を持ち、積極的に導入する企業が増えてほしいと思います。

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