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ものづくりブログ
奥が深い金属加工
2018年06月05日
実際にものづくりをする現場には、様々な工作機械が設置されています。
職人さんが知識と経験をもとに、用途に応じてそれらの機械を使い分けるのです。
高価な最新レーザー設備や自動加工機から、ほとんど手動の(年季が入った)機械まで・・・。
今回ご紹介したいのは、卓上旋盤とよばれる機械を用いた加工です。
いかにも最新の技術が詰まった機械!という感じではありませんが、今でも出番はあります。
一見すると複雑で図面に書けないような自由曲面等は、実は3次元CAD/CAMとCNC工作機械を使って加工できます。
それに対して、今でも難しい加工は、深く細穴をあけたり、削りにくい材料を精密に加工するという、単純でも加工の本質部分が
問われるものです。
そんな加工をするときは、今も昔もほとんど変わらずに、CNC工作機械ではすぐに折れてしまうような小径ドリルを卓上旋盤にセットして、
職人さんが一つ一つ手の感覚で穴をあけるのです。
自動加工機に比べて効率は落ちるかもしれませんが、一つ一つを確実に精巧に作るには、昔ながらの機会と職人技が活躍する場合が
多々存在するのです。
金属加工は奥が深い。
必ずしも最新が最高とは限らないし、高価な設備ばかりをそろえたからといって、良いものができるわけではありません。
そうはいうものの、壊れかけの旧型設備や精度の悪い機械を使っていては、職人技も光りません。
機械・設備と職人、材料と工具、さまざまなエレメントがうまく絡まりあった時に、はじめて加工のハーモニーが生まれるのです。