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ものづくりブログ
ものづくりとAI
2018年05月30日
数年前からAI(人工知能)が話題になることが増えてきたように思います。
ものづくりの場でも、AIをものづくりに活用する方法が模索されています。
AIは、大きく2つにわけられます。
ひとつは、自律してものを考え、判断することができる「汎用型AI」で、もうひとつは特定の作業を自動化する「特化型AI」です。
汎用型AIは、SFやアニメなどにしばしば出てくる人間と会話できるシステム、特化型は、すでに私たちの身近になっている生体認証システムや迷惑メール振り分けシステムなどを指しています。
迷惑メール振り分けシステムもAIなのか、と驚かれる人もいるかもしれません。
特化型AIは、データを積み重ねる、つまり学習することで、従来人がやっていた判断を瞬時に機械的に行うAIを意味します。
「このメールは迷惑メールです」というデータを積み重ね学習し、「このメールは迷惑メールだ」「このメールはそうではない」という判断を自分で行い、勝手に振り分けてくれる迷惑メール振り分けシステムは、実は立派なAIなのです。
もちろん、それが100%とは限らないので、ときには大切なメールが迷惑メールに振り分けられてしまっていた!ということも起きるのですが……
さて、それはそれとして、ではこういうAIをどうやってものづくりに活用していけばいいかというお話です。
まず考えられるのは、将来の人手不足に対応する方法です。
少子高齢化の影響で、これからどんどん労働者人口は減ってきて、今まで以上に人材確保が困難になってきます。
その対策として、熟練の職人と特化型AIを組み合わせ、職人技をAIに学習させるというのはどうでしょうか。
職人技は人間にしかできないという意見もあるかもしれません。
しかし、これはあくまで私の意見ですが、職人の「カン」というのもまた経験というデータを積み重ねた結果得られたものではないかと思います。
ということは、その職人のワザをAIに学習させることも可能なのではないでしょうか。
そして職人技を学習したAIを使ってものづくりを行えば、人材不足もある程度カバーできるのではないでしょうか。
もちろん、繰り返しますがこれはあくまで私の意見、というかほぼ思いつきに近いものです。
実現するにはさまざまなハードルがあることでしょう。
しかし、職人技とAIの機械学習を組み合わせて何かできないかと考えることは、けっしてムダではないと思います。
人間の経験とAIの学習能力や効率性が組み合わさったとき、ものづくりはまた新しい段階を迎えることでしょう。