ものづくりブログ
未来のものづくりを考える

未来のものづくりを考える

2018年05月21日

ものづくりの場では、今まで様々な技術の進歩・革新が積み重なってきました。ここ数年は、さらに進歩・革新のスピードが上がっています。

たとえば最近、AIを搭載し「会話」ができるスマートスピーカーが登場しています。しかし、こんなものができて一般家庭にも入り込むようになるとは、10年、いえ、5年前でも考えてもみなかった人がほとんどではないでしょうか。

とはいえ、最終的には、人間が判断し、調整しなければいけないことはたくさん残っています。現状は、メインで操作するのはあくまで人間であり、AIや技術は人間のアシスタントという位置づけにとどまっています。

しかし、これから先は果たしてどうなのでしょうか。

機械が状況を判断し、自動で乗り物を運転する自動運転システムを例にあげて考えます。自動運転システムと聞くと、多くの人は神戸のポートライナーや大阪のニュートラムのように、無人の運転システムを考えるかもしれません。しかし、自動運転システムはもっと幅広いシステムです。たとえば、運転アシスト機能が搭載されている自動車は現在多く販売されていますよね。こういった運転アシスト機能もまた、自動運転システムの一種です。

運転アシスト機能は、自動運転システムの一種ですが、あくまで「アシスト」にすぎません。運転するのは人間です。しかし、最近になって、運転手がいなくても自律して、しかも公道を走行できるシステムの開発を目指す自動車メーカーが出てきているのです。もちろん、こういったシステムには、人間同様に判断ができるAIの存在が欠かせません。

公道の運転という、臨機応変に、高度な判断をしなければいけないものですら、AIは活躍の場を広げようとしています。こうなってくると、もはやAIは単なるサポートやアシスタンスではなく、一種のパートナー的存在になっていくかもしれません。

では、そんなAIがものづくりの場にやってきたらどうなるのでしょう。たとえば今は、ものづくりの現場では、熟練の職人が長年の経験から得た知識を元にものづくりをしている、という話は珍しくありません。しかしこれもやがて、ひょっとしたら、AIがとってかわる時代が来ないとも限らないのです。

そうなってくると、未来のものづくりはどういう姿になるのでしょうか。人は、ものづくりにどんな役割を果たすことになるのでしょうか。ものづくりの職人は、もう時代遅れのものとしてなくなっていくのでしょうか。

未来のものづくりの場において、人間にしかできないこと、機械やAIには任せられないことは何か。繰り返し考えていきたいテーマのひとつです。

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