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ものづくりブログ
暮らしとものづくりはもっと密接な関係へ
2018年05月15日
ものづくりという言葉は、実は比較的新しい言葉ではないかと思っています。というのも、私たちが子供のころは、あまり「ものづくり」という言葉を聞いた覚えがないのです。ストレートに「製造業」と呼ぶことが多かったように記憶していますが、みなさんはいかがでしょうか。
さて、製造業という言葉と比べると、ものづくりのほうがなんとなく職人的、手仕事的な印象を与えます。そのせいか、最近は陶芸やDIY、ハンドクラフトなどの趣味についても「ものづくり」という言い方をする人を見かけます。ものづくりを趣味にしている人の中には、単なる趣味としてものづくりを楽しむだけでなく、作ったモノをフリーマーケットやイベントなどで販売する人も少なくありません。その延長で、自分で作ったモノを売り、ものづくりのプロとして生計を立てるようになる人すらいます。
ひょっとしたら、ものづくりという言葉は、何かを作るという行為を私たちにとってより身近なものにしたのかもしれません。専門知識を持っている人が、専門の工具や設備を使って行っていた「工業」が「ものづくり」という柔らかい名前を得ることで意味する範囲がより広くなり、私たちの暮らしの中に入り込んできたとも考えられます。
その一方で、私たちものづくり企業にとっては、今まで以上に姿勢を正してものづくりに取り組まなければいけない状況になってきたとも思います。
ものづくりの技術は進化し続けています。さまざまな工具が普及し、ものづくりのアイデア集の書籍が出版され、ちょっとしたテクニックがインターネットで共有される……私たちは今、そんな時代に生きています。最近では、アメリカで3Dプリンターを使って住宅を建てるプロジェクトがスタートしたという話もあります。3Dプリンターがさらに普及していけば、日本でもこういった大きなモノを3Dプリンターで作る人が登場することでしょう。
暮らしの中にものづくりが自然と存在する時代が来たならば、ものづくり企業はものづくりのプロフェッショナルとして、さすがと言われるようなモノを作り出していかなければいけません。
そのためには、今まで以上にものづくりに誠実に向き合い、新しいアイデアや技術などを積極的にとりいれ、試行錯誤していくことが必要になってくるでしょう。
ものづくり市場はそんな今までのものづくりを守りつつ、新しいことにも挑戦していく企業でありたいと思っています。また、そういう企業を応援し、結びつける企業でありたいとも思っています。