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ものづくりブログ
加工とものづくりがもっと身近になる時代
2018年04月30日
ものづくりというのは、言い方を変えれば「加工」そのものです。したがって、どのものづくり企業も、自社の加工技術には自信を持っていますし、消費者もそれが当たり前のことだと考えています。
近年は、この加工の品質に対する目がより厳しくなっているのを感じるときがあります。
たとえば最近は、ちょっとしたインテリアやエクステリア用品レベルであれば、DIYはもちろん、100均ショップのワイヤーラックなどを上手に組み合わせて消費者自身が作ることができます。さらに近年は、さらにさまざまなものが作れる3Dプリンターも普及し始めています。もちろんまだまだ一般家庭に入り込むほどではありませんが、ものづくりに興味がある人にとってはかなり身近になってきつつあると感じています。
そういえば、アメリカでは、3Dプリンターを使って家を建てるプロジェクトがスタートしていたそうです。24時間もあれば37~60平方メートルくらいの平屋建ての家が、しかも約43万円(4000ドル)という格安で作れるのだとか。現在はホームレスのシェルター作りに活用する方向らしいのですが……この技術が進歩したら、いつか一般の住宅も3Dプリンターで作れる日が来るのかもしれません。
つまり、一般の人たちにとっては、現在、何かを加工すること、ものづくりを楽しむことがより身近で手軽になっているのですね。
必然的に、私たちものづくり企業の製品の品質に対する目もより厳しくなっています。素人の自分たちでもこれだけできる。ということは、企業が作るものは、私たち素人が真似できない品質とアイデアの塊でなければいけない、という発想です。
ですから、ものづくり企業は、これからますます、プロフェッショナルの意地を見せた製品を作っていく必要があるでしょう。
「うちのものづくりには、特殊な機材や工具、材料、技術を使った加工が必要だから大丈夫だ」と思う人もいることでしょう。しかし、繰り返しますが、今は3Dプリンターで住宅だって作れる時代です。今は特殊な機材などが必要な加工であっても、将来的に技術が進歩し、特殊な機材や材料・技術がより一般的で手軽なものに置き換わっていく可能性は否定できないのではないでしょうか。
技術は日進月歩であることを、私たちものづくり企業はよく知っています。将来的に、どんな技術が生まれるかわからないからこそ、ものづくり企業は加工技術の進歩に敏感になり、いつまで経っても「やっぱりものづくり企業が作った製品は違うなあ」と思われるようなものづくりをしていかなければいけないのだなと思います。