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チタン溶接の色の意味①

チタン溶接の色の意味①

2018年03月30日

光沢のある銀色をした金属、チタン。

しかし、溶接加工を行うと、この色が変化することがあります。

実は、この色の変化は溶接加工の成否を見分けるポイントです。

一般社団法人日本溶接協会溶接情報センター が2015年4月に発行したWE-COMマガジン を参考に、簡単に説明しましょう。

チタンは高温時には窒素や酸素などのガスと結合しやすいという性質を持っています。

しかし、窒素や酸素などと結合(窒化、酸化)してしまうと、結合した部分が脆化してしまいます。

これを防ぐため、溶接時はもちろん、結合部が冷却するまでガスでシールドを施します。

チタンの色は、窒化、酸化すると光沢ある銀色から、金→紫→青→暗灰色→黄白色へと変わっていきます。

そのため、チタン溶接の成否は、ビード、つまり溶接の肉盛り部分の色に注目すれば成否を判断することができます。

ビード部分が銀色、金色、青紫色であれば問題なく溶接はできているが、それ以外の色になっているようであれば窒化、酸化が進みすぎ、脆化も進んでしまっていると考えてください。

次回は、チタン溶接の色の意味を、よりわかりやすいよう、画像を見ながら説明します。

ものづくりメソッド:チタン加工
ものづくりメソッド:チタン溶接
ものづくりメソッド:チタン切削

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