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チタン加工の難しさ①-切削加工時の問題

チタン加工の難しさ①-切削加工時の問題

2018年04月15日

チタン加工の難しさ

「チタンは優秀な素材であるが、加工が難しい」。

チタンという素材について調べると、必ずと言っていいほどこんな話が出てきます。

今回はこの難しさを、特に切削加工とプレス加工を例にして説明します。

なお、溶接加工時にも問題がありますが、これは今後、「ポイントを抑えれば、チタン溶接は難しくない! 」でお話しします。

チタンの切削加工時の問題

チタンの切削加工時には、以下のような問題が発生します。

・工具の摩耗が大きくなる
→チタンは硬度が高く、また熱伝導率が低いためチタンと工具の摩擦熱がこもりやすいため、工具が受けるダメージが大きくなる

・切り粉が発火する危険性がある
→摩擦熱を帯びた切り粉は高温になる。その熱により自然発火することや、火花を受けて発火する危険性がある

・加工精度が低くなりがち
→ヤング率が低い、つまりたわみやすい性質を持つため、加工時に変形しやすく加工精度が低くなる傾向がある

こういった問題を克服するため、冷却効果のある切削油を使う、チタン加工に適した工具を選ぶなどの対策がとられています。

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