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チタンの種類② チタン合金
2018年02月08日
チタンの種類 チタン合金とは?
チタンとひとことで言っても、その種類は大きく純チタンとチタン合金の2つに分けることができます。
さらに純チタンとチタン合金は、含まれる元素やそのバランスでいくつかの種類に分けることができます。
ここでは、チタン合金についてご紹介しましょう。
【チタン合金とは?】
チタン合金は、チタンの持つ性質をより強調したり、足りない性質を補ったりするためにするために新たに元素を追加して作ったものです。
チタン合金は、大きくα合金、β合金、α+β合金の3種類に分けることができます。
αやβは、チタンの結晶の構造を意味しています。常温では純チタンはα相と呼ばれる正六角柱の構造をしています。
しかし加熱すると、885℃でβ相と呼ばれる立方体の構造に変化します。これを踏まえて、α合金、β合金、α+β合金を以下のように分類します。
α合金
常温時にα相だけが存在する合金
β合金
β相が存在する温度から急速に冷やすと、室温でもβ相だけが存在する状態になる合金
α+β合金
室温で、α相β相両方の状態が存在する合金
とはいえ、この3つの分類の境界はあいまいです。場合によっては、α合金とα+β合金の中間にnear α合金を、α+β合金と
β合金の間にnear β合金というカテゴリを作って分類するケースもあります。
また、これとは別に、チタンの耐食性を上げた「耐食合金」という合金をカテゴリとして上げるケースもあります。
それぞれの合金は、純チタン同様JIS規格によっていくつかの合金に分類されます。
たとえばα合金にはJIS50種、β合金にはJIS80種、α+β合金にはJIS60種や61種、耐食合金にはJIS11~23種などがあります。
このうちもっとも汎用性が高くよく使われているのは、α+β合金のJIS60種です。
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