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ものづくりブログ
センシング技術×AIのものづくり
2018年01月16日
センシング技術×AIでものづくりに変化の波が!
センサーを使って情報収集をするセンシング技術とAIを組み合わせる。こんな試みが、現在さまざまな分野で行われています。
ものづくりの現場では、IoT(Internet on Things)つまり工場のラインの機器に設置したセンサーからさまざまな情報を読み取り、インターネットを使ってその情報をオフィスに送信し遠隔監視・操作するという方法が使われるようになってきました。
この方法は、ものづくりの場だけでなく農業などにも使われています。いわゆる「スマートアグリ」という方法です。スマートアグリにおいては、土の状態や水やりのタイミングをすべてセンサーが測定します。測定結果はインターネットを使って、PCやタブレット、スマートフォンなどに送信されます。農家の人はオンラインでその結果を見て、適宜、肥料や水やりを、画面をクリックやタップして行うことになります。
これにAIを加えると、さらに大きなイノベーションを起こすことができるようになります。
AI(人工知能)は、自分で情報を読み取り、判断することができます。つまり、工場のラインの機器から得た数値をAIに送れば、AIに自動的に生産ラインの微調整を判断し、実行させることが可能になるのです。
スマートアグリの例でいえば、肥料・水やりのタイミングも全部AIが判断するようになるわけですね。そして人間は、企画や開発などのよりクリエイティブな分野に集中して仕事ができるようになる、というわけです。
センシング技術とAIは、私たちの生活にも大きなイノベーションをもたらすことが予想されます。
たとえば、パナソニックは、人の顔をカメラや赤外線センサーでセンシングし、それをAIが処理することで感情や眠気を判定することができる仕組みを作りました。オムロンは、ドライバーの顔をカメラでセンシングし、その運転集中度をAIが判定する「ドライバー見守り車載センサー」を開発しています。
いずれも、2017年12月現在ではまだ実用化されていませんが、これが普及したときは、私たちはより安全に車を運転することができるようになるでしょう。
ものづくりの場から、私たちの日常生活へ。センシング技術とAIの解析力を組み合わせることで起きるイノベーションは、私たちの社会を大きく変えていくでしょう。どんな変化が訪れるのか楽しみにしつつも、その変化に応じたモノを作ることができるよう、ものづくり企業は考えなければいけません。