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ものづくりブログ
幾何公差 データム
2018年02月05日
ものづくり 幾何公差 データム系
三次元CADの設計は3つの直行した面、データム平面が基準となります。
3つのデータム平面の交点を原点です。
二つデータム面の交わったとことは原点を通過する軸です。
それ以外に軸も作れます。
一次元の線であるカーブと二次元の面を使ったサーフェス
これらを使って基本的な設計を行い、寸法変更や様々な変更に耐えるように
コンピューター上でバーチャル試作するものです。
このデータム系は数学的に絶対的な平面です。
この数学的に絶対的なものを基準として幾何公差を設定します。
いくらでも厳格に公差は決めれますが、意味のない公差ではね。
その判断も人が行います。
実際の部品では絶対的なものは作れませんので組み立てると
各々の寸法精度の影響でくるいが生じてきます。
LSIのような集積回路を製造する装置ではこれが命取りです。
小さなスペースに非常に細い線を刻み込むので少しのくるいがNGとなるのです。
CAD:Computer-Aided Design コンピューター支援設計のバーチャルの世界では
理想的なかっちりとした部品や構造物、装置になりますが、
金属加工現場に反映させるには多くの障害となることを乗り越えなければなりません。
これまでの「ものづくり」日本はCADのない時代から、
人の力で乗り越えてきました。
紙にT定規、三角定規、コンパスを使って図面を引いていた時代は天候に左右されていたのです。
晴れの日に描いた寸法が雨の日には大きくなっている。
そうです。紙が湿度が高くなるので伸びるのです。
で、今があるのです。
便利になった時代でも「最後は人や」と言われる創意工夫に取り組むことが
ものづくりの醍醐味ですね。